公務員試験の「多浪」問題は日本のダメな部分が凝縮されている
どうしても公務員になりたい!が象徴する日本の衰退
どーも、名瀬なのかです。
私は意識低い系として、日々くだらない日記をこちらのブログで垂れ流しておりますが、私とはまったく違うベクトルで生きているなーと思うのが、公務員試験を多浪されている方々。
よく2ちゃんねるに「公務員試験に落ち続けた人の末路」みたいなスレがあって、こういうのがまとめられていると思わず読んでしまうのですが、私とは違う真面目で勤勉なタイプなのに、でも、よくよく考えると、同じ「意識が低い人たち」だなー、と。
だいたい彼ら彼女らの主張は
- 私には学歴がある。
- 今さらバカにされる仕事はできない。
- 自分は努力している。
- ただの無職ではない。
- 民間企業は嫌だ。
- 公務員になれば安泰だ。
- 公務員はモテる。
- 自分は努力している。
- 面接では自分の実力をわかってもらえてないだけ。
- 自分は努力している。
- 地方には公務員しか道がない。
- 公務員になれば結婚できる。
- 親も応援してくれている。
- 自分は努力している。
私のような大学在学中からフリーランスという、明日ご飯が食べられるかわからない、しょーもない生き方を選んでしまったおバカさんとはまったく違う生き方ゆえ、彼ら彼女らの言葉は私にとってすごく新鮮。こういうスレを読むと非常に面白く感じてしまうのです。
別に自分の人生なんだから、好きにしたらいいと思うのですが、一方で、こうした「意識の低さ」って日本が抱える大きな問題を象徴している気がしてなりません。
地方格差、終身雇用の崩壊、未婚率の増加
この人たちは、日本の歪みが生み出したモンスターなのではないか。
たいていの場合、公務員になりたい人から、何がしたいのかは伝わってきません。そんな人に自治体を任せていいのかというのがまず疑問です。
日本がバブリーな右肩あがりの状態だったり、せめて現状維持だったら、公務員に採用されるのはこうした安定志向の人たちでいいのかもしれません。でも、今ってあらゆる分野でピンチのはずじゃ?
本来なら現在、公務員に求められるのって、泥船の日本を救うべく、画期的なアイデアを持ち、少ない予算をうまくやりくりして効率的にスピーディーに仕事をこなし、良い方向に変革をもたらす人じゃないのかなーというふうに思うのですが、、、どうなの?
別に仕事のモチベーションが出世欲だろうが、やりがいだろうが、安定したいだろうが、自分の考えに従って働くことは全然かまわないと思うけど、だったらむしろ民間企業に行ってほしい。自分のことしか考えてない人が公共のために働く場所で、みんなの税金から給料もらっちゃダメでしょ。
そもそも努力しているかなんて知らないよ。素振りを毎日1万回したらプロ野球選手のたまごなのか。何年もボイストレーニングを頑張ったら歌手なのか。勉強してようが大卒だろうが無職は無職。
と、私とは違うタイプの意識低い系たちに言ってやりたいのですが、そんなことを叫んだわけで誰も幸せになるわけじゃなし。
試験をなくして、まず働かせてみては?
そこで、私が提案したいのは、公務員試験なんてなくして、3ヶ月みんな働かせてみるということ。3ヶ月で仕事ができるとわかった人だけ採用する。受からなかったらまた来年。
いまどき知識を詰め込んでも何も役に立たないでしょ。だいたい大学までずーっと勉強してきた人たちなんだろうし。それよりも実際に働かせて、そこで実力を試験しましょうよ。
自治体のためだからもちろんボランティアで働かせる。3ヶ月の給料はナシ。だけど、公務員試験の予備校に通ったり、親の金で何年もタダ飯暮らしよりはずっとお金はかからないはず。
なにより面接でちゃんと評価されず落とされるリスクも減ります。見た目で判断されなくなる。一見するとヤンキーだけどおじいちゃんおばあちゃんから絶大な人気で街に活気を与える公務員や、オタクに見えても知事の不正な経費に対するネット上のバッシングを華麗にもみ消すITスキルを持った公務員を見つけられるかもしれない。
もう今の時代「試験」ってナンセンスな気がするんです。頑張ったら報われる世の中じゃない。頑張って、結果を出して、初めて報われる世の中なのでは?
…以上、意識低い系のたわごとでした。
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